信濃の国は十州に 境連ぬる国にして
で始まるのは長野県歌「信濃の国」。
聳そびゆる山はいや高く
と
美しい山々に囲まれた
信州のほぼ中央に位置する諏訪市は
全国に1万余りの末社を持つ「諏訪大社」とともに
古い歴史を持つ土地柄で
江戸時代には高島藩の城下町
そして甲州街道の宿駅として栄えたところです。
蓼科や白樺湖、霧ヶ峰と
3つの高原の要に位置するのが諏訪湖で
湖畔には温泉や諏訪大社
かりん並木に美術館などが点在し
諏訪地方の観光の拠点となっています。
流るる川はいや遠し…
とか
2番では
南に木曽川天竜川
と県内を流れる川のことも歌っている「信濃の国」。
天竜川の源としても知られている諏訪湖には
遊覧船の発着場もあるのですが
今回は以前から気になっていた「ダックツアー」で
湖上巡りを楽しんできました!!
国内にもいくつかある水陸両用バスのツアーで
諏訪湖のツアーは3000円で予約制です。
アメリカのトラックを改造して生まれたというこのバスは
日本では平成19年に大阪で初めて運行され
今では東京やハウステンボスなどでも
お馴染みの乗り物となっています。
湖上巡りは正直さほど期待しませんが
陸路からスタートして水に入る、ということに強い興味を持ち
やっすい願いを叶えてきました^^
気になる運転席はこんな感じ。
気にするところが違うって?
いやいや、興味ありますよね?座席の私物に。そこかー
乗用車なら
SUWAガラスの里か原田泰治美術館に
釜めしで有名な「おぎのや諏訪店」に(閉店しています)車を止め置きして
受付、乗車できます。
ツアーの所要時間は1時間15分。
おぎのやから25分で諏訪湖まで走って
湖上を25分間遊覧して折り返し
上諏訪駅経由で25分かけておぎのや到着となります。
どこが1番良い座席なのか?
と係のかたに聞いてみると
前列の助手席は座れません。
その後ろは前がちょっと見にくいらしい
前から2列目あたりは入水時見えやすい
後部はぼよんぼよんと揺れを楽しみたいお子様に人気?
ということで前から2列目に決定♬
オープン仕様の窓なので
夏季は朝のうちに参加するのがお勧めです。
高さが3,5mあるという水陸両用バスは
すれ違うトラックなども見下ろすほどの眺めの良さ。
車内では水陸両用バスについてのガイダンスが流れます。
姿なき案内人の声を
このタイミングで喋らせる、という
ボタンスイッチを押したり早送りしたりする運転士さんは
ちょっと忙しそう笑
そんなこんなで
いよいよヨットハーバーまでやってきました。
アナウンスによると入水時の掛け声は
「3!2!1!ざぶーーーん!」らしく
声だけの案内人を相手に
声を発する人がいるのか様子をうかがっていましたが
家族連れのみなさんは割とノリノリで
「3!」…「2!」…「1!」…
「ざぶーーーん!」
とやっていました^^
入水時はタイヤをしまうこともなく宙ぶらりんのままだそう。
この時点で
ダックツアーにおける目的の9割を達成してしまった私です…
入水してもそれほどスピードが出るでもなく
重たそうなプロペラの音と水の音を聞きながら
初島と呼ばれる小さい島のあたりで折り返し
再びヨットハーバーを目指します。
さらにガイダンスに耳を傾けていると
上陸する時が一番技術を要するらしく
うまく上がれた時には拍手をしてください、という案内人の声。
姿を見せなさい笑
結果はもちろん
大変よくできました拍手。
復路は前述の通り上諏訪駅経由なので
かつて「諏訪の浮き城」と呼ばれた高島城を通り過ぎたり…
冬の厳しい寒さを利用した寒天づくりはさることながら
諏訪市は酒蔵も多いところだそうで
軒下に杉玉が吊るされた酒屋さんをいくつも見ながらと
町の景観も楽しめました。
折り畳みの階段を出して降車となります。
写真では分かりづらいでしょうが
とにかく目線が高く見晴らしがよかったです。
…続く