さてさて。
豊受大神宮(外宮)の参拝をすませば
次は皇大神宮(内宮)です。
お伊勢さんと呼んだり神宮と言ったり
内宮とか皇大神宮とかややこしいですね^^;
もともとは
皇大神宮の外にある豊受大神宮を
「外宮」と呼んだことから
外宮に対して
皇大神宮を「内宮」と呼ぶようになったそうです。
内宮は
あらゆる生命を育む太陽にも例えられる
天照大御神がご祭神であり
三種の神器の1つ
八咫鏡やたのかがみが御神体となっています。
前述のとおり
もとは宮中にお祀りされていたのが
倭姫命により
日本の各地を巡った末
2000余年前
五十鈴川のほとりに
ご鎮座されたのでした。
内宮への参拝は
ご遷宮より4年早く
架け替えられた宇治橋から。
私も陰ながら出演^^
戦後最初の式年遷宮は
1949昭和24年でしたが
宇治橋の架け替えだけにとどめ
世情に配慮して式年遷宮は延期。
1953昭和28年
戦後初のご遷宮。
以来
宇治橋の架け替えからは4年遅れたままの
式年遷宮となっています。
神話によれば
「天孫降臨」といって
天照大御神の孫である瓊瓊杵尊ににぎのみことが
地上に降り立つ際
大御神が三種の神器を授け
「この鏡を私だと思って祀りなさい」
さらには
「これを日本人の主食にするように」
と
稲穂を託され
稲作が広まったといいます。
古事記に
日本の国は「瑞穂の国」と
書かれているのは
水に恵まれ稲穂が立派に実る国
という意味だそうで
地上にもたらされた稲は
神様からの授かりものなのです。
神宮には
年間1500ものお祭りがあるそうですが
その多くが稲の成長に関するものだとか。
最も重要なお祭りは
10月の神嘗祭かんなめさいで
伊勢の大祭りともいい
戦前までは国民の祝日でした。
祭器具などを新しく調え
神様のお力が
ますます高まることを願い
天皇陛下が育てられた稲をはじめ
全国から奉納された稲の束(懸税かけちから)
つまり
初穂を神様に捧げて
収穫の報告と感謝をするお祭りです。
その神嘗祭が20年毎に1度
社殿の造営や
神様が使われる身の回りの品々(御装束と神宝)までも
新しくするのは大神嘗祭で
よく知られる「式年遷宮」または「ご遷宮」のことで
2013平成25年に行われたのは
記憶に新しいところ。
ご遷宮は
両正宮や別宮を含む125のお社や
関わるものすべてが一新されるのです。
ちなみに
神様と天皇陛下が
共に新穀を召し上がる新嘗祭にいなめさいは
現在
11月23日・勤労感謝の日として
祝日を引き継いでおり
昔から新嘗祭が済むまでは
神宮の神職や伊勢の神領民は
新米を口にしないということです。
「稲」は
「命の根」が語源だということを知ると
感謝をせずにはいられません。
宇治橋を渡り終え
神苑の玉砂利を踏み…
毎年10月になると 県内26の清酒製造業者らが
日本酒の菰樽こもだるを奉納します。
10月1日の日本酒の日と
神宮の御酒殿際みさかどのさいに合わせ
今年の酒造りの無事を祈っているのです。
酒造りの最盛期に入り翌年1月末まで飾られます。
いすゞ自動車の社名の起こりにもなった
五十鈴川の御手洗場。
石畳は
徳川綱吉の生母・桂昌院けいしょういんの寄進によるもの。
紅葉の頃は
川面に赤や黄色が映えて美しいのです。
お天気が良ければ
ぜひ川の水で禊をしていただきたいところ。
ところで
画像は
3~4年前くらいから撮ったものを
使用してますので
季節感はバラバラです^^;
石畳から森へ入ると
「滝祭神たきまつりのかみ」
またの名を
「とりつぎさん」といわれるのは
内宮参拝前に
自身の名前と
「今から参ります」とのことを告げるため。