誰もが知っているであろう
江戸幕府を開いた徳川家康の
廟所を兼ねたお社・日光東照宮。
造営には
多くの工匠たちが携わり
技の限りを尽くした絢爛豪華な社殿群が今に残ります。
ただ
平成25年6月から31年3月は
本殿と陽明門の修理が行われているところで
一部見えないところも…
日光東照宮は
日光山輪王寺や二荒山神社のある日光山内に位置し
1999年には
2社1寺を形成する103の建物と
その建物を取り巻く景観が
「日光の社寺」として世界遺産に登録されています。
日光山内で最も有名なところは
日光東照宮ですが
その歴史は766年
勝道(しょうどう)上人が
日光山輪王寺の前身である四本竜寺(しほんりゅうじ)を開いたことにはじまります。
やがて
天台宗の寺院として歩みを進め
室町時代には
日光山内に500もの僧坊が建ち並び隆盛を極めるも
豊臣秀吉の小田原攻めでは北条氏側についたために
寺領を没収されてしまったのでした。
江戸時代に入ると
家康、秀忠、家光の3代将軍に仕え
大いに力を振るった天海が
貫主(かんす※住職のこと)となって山内を復興し
家康の霊を神として祀る東照宮が創建されるのです。
さらに
家光の霊廟である大猷院(たいゆういん)が創建され
法親王といって出家した皇族男子が住持を務め
江戸上野の寛永寺と
京都比叡山をも管轄する巨大な権威をもつほどとなるも
明治4(1871)年には
神仏分離令が出され
二荒山神社、東照宮、輪王寺と
それぞれに分離されて2社1寺となり
現在に至ります。
とまあ
さらっと歴史に触れたところで…
山内を巡るには
やはり日光発展のもととなった輪王寺は立ち寄りたいところ。
三仏堂
絶賛修理中ですが
天空回廊という地上26m高さから
修復中の三仏堂が見学できるようになっています。
およそ10年にわたる解体修理の間
お堂とご本尊を護る為の素屋根です。
このような姿も「今だけ!!」と言っとけば
入りたくなるものですねww物は言いよう
山内最大の建物で
阿弥陀如来、千手観音、馬頭観音の3つを
ご本尊としてお祀りする三仏堂。
左から
日光三山を形成する
太郎山の本持仏・馬頭観音
女峰山の本持仏・阿弥陀如来
男体山の本持仏・千手観音
高さ7,5m
きらびやかなお姿でした。
次回に続く