新潟県は広いのです。
どのくらい広いのかというと…
関西から北上して新潟県に入るには
福井県、石川県、富山県を通りますが
その3県を合わせた面積に匹敵するほどで
国内では
北海道、岩手県、福島県、長野県に次いで
5番目の大きさになります。
そして
やっと新潟県に入ることができても
京の都に近いほうから「上越」
長岡市を中心とした「中越」
県庁・新潟市のある「下越」に分かれ
陸路で端から端まで進むには
日本海に沿って260km
鉄道ならまだしも
なかなかの長距離ドライブになりそうです。
ちなみに佐渡島は「佐渡」地方となり
新潟県は4つの地域に分けることができます。
では
全国的に見た新潟県は
「東北」なのか「北陸」なのか「関東」なのか…?
地理的なことや文化面などで
いろいろ区分があるようですが
電気の周波数だけで見てみると
上越地方を流れる糸魚川いといがわが
日本海側の西と東の境目となっており
西は米国の影響を受けた60Hz
東は独製の50Hzとなっていて
今も周波数は2つに分かれたまま
太平洋側の富士川と合わせた線が
日本の東西の電気の分かれ目となっています。
広すぎて区分も複雑な新潟県は
「県民性」という言葉は必要ない気もしますが
1年の半分近くが雪に埋もれる地域に住む人は粘り強さと
米作で培われた協調性と義理堅さ
また控えめさを持ち合わせているとも言われます。
「新潟市」での用を終えて
もう夜も20時という頃でしたが
食事を兼ねて探検に出かけてみました。
佐渡島から新潟市に入ったときに
目に付いたお洒落な建物を見たくて。
萬代橋ばんだいばしを見てみたくて。
新潟島に行ってみたくて。
マンガストリートも行ってみたい。
最終的にご飯食べたい…と
宿泊ホテル前からタクシーの運転手さんにお願いをして
まずは「萬代橋」から。
1886明治19年
信濃川に最初に架けられた橋で
1929昭和4年からの現在の橋は3代目。
国の重文指定を受けている橋として
東京の日本橋と共に知られています。
昭和初期のコンクリート製で
全長306.9m
6つのアーチが連続するという大規模かつ貴重なもので
近代化遺産の1つであり
新潟市のランドマークとなっています。
JR新潟駅・万代口から商業地帯である「万代シティ」を抜け
萬代橋から「新潟島」に入り「古町」に至るのが
新潟市のメインストリート。
新潟港から見えていたレトロな感じの建物は
写真がどれも暗すぎて^^;
「新潟市歴史博物館みなとぴあ」の一角で
明治時代の市庁舎を
博物館本館として利用しているとのこと。
てっきり昔の税関かと思ってた^^
運転手さんが教えてくれた本当の税関庁舎は
フェンスから内に入れず上手く撮れませんでした^^;なんせ夜なんで
ちなみにその「旧新潟税関庁舎」は
幕末に開港された5港(函館、新潟、横浜、神戸、長崎)の中でも
税関庁舎として唯一現存する貴重なもで
こちらも近代化遺産。
博物館本館のお隣にあるのが
「旧第四銀行住吉支店」で移築復元されたもの。
レストラン?カフェ?になってました。お洒落!!
信濃川対岸には「新潟港」が
外観全体のイメージは「船」ってなるほど💡
左の佐渡汽船のターミナルと
右の朱鷺メッセという名の高さ143mのビルは
日本海側では1番の高さ。
以前
新潟市に来た時お邪魔してみたけど
最上階が展望室で
川に囲まれた新潟島が綺麗に見えてたっけ。
そして新潟島の「水島新司マンガストリート」は
「ふるまちモール」というアーケードの中でした。
ちょっと寂しいのは夜だから?
一時このバットにお尻を打たれるポーズで写真を撮るのが
作者の意に反するのか撤去騒動になりましたっけ…
顔は分かるのですが見てなかったな^^;
「昔はお米を運ぶ水路がたくさんあって…」とか
「鍋茶屋っていう昔からの有名な料亭があってその一帯が花街だから芸妓さん見れるかも?」
などなど親切に地元ネタをいくつか聞かせていただき
運転手さんとお別れ。4000円でした^^;
一人で入れそうな気を使わないお店を探しつつ
もう少し歩いて見物してみたかったけど
空腹には勝てずここに決定!!
新潟なのに「よさこい」!!!
一人で焼き肉屋までも行ける私ですが
遠巻きな視線が気になるときもあります。
そんなに変ですかね
こちらは純粋に楽しみたいだけなのですが。
せっかくなので新潟らしいものを…と
刺し身などはもちろんですが
栃尾の油揚げが昔ながらと言うので
でも油揚げにさほど魅力を感じない私は
カレーチーズinのタイプをオーダー。
うん。素朴。
もっとこってりしなさい。
…ということで
新潟市のほんの一部だけ。
まだまだ見たかった行きたかったところが
たくさんあるのですが
いつかの機会に。
※覚え書き
「新潟県は神社の数が日本一」
全国に81000社ある神社は
コンビニエンスストアよりも多い。
うち
新潟県には4700社あり
全国2位の兵庫県に1000社近い差をつけている。
これは
明治時代の新潟県の人口が日本一だったことが
理由の1つ。
明治21年の人口は166万人
兵庫県は151万人
東京は4位。
当時は集落に1つ神社を作る風習があったため
人口も多く集落の数も多かった新潟に
多くの神社がつくられたとみられる。
また
明治政府が神社の統合を各都道府県に呼び掛けたが
当時の新潟県は
他県ほど強力に統合を推し進めなかったことも1つ。
そして
県内にある神社の4分の1が「諏訪神社」に関連する神社で
県内最多となっている。
全国2万社以上あるとされる諏訪神社の総本社は
長野県諏訪市の諏訪大社。
ご祭神は建御名方神たけみなかたのかみですが
その母神が奴奈川姫ぬなかわひめで
糸魚川の生まれであるという関係からとも。