なかなか行くことが出来なかった場所へ
ようやく行ってきました。
”神秘とロマン 神の住む島”「竹生島」。
ちなみに琵琶湖には全部で4つの島があり
大きい順から
沖の島>竹生島>多景島>沖の白石となります。
竹生島は
長浜市域、琵琶湖の北部にあたり
琵琶湖の最も深い部分104mのところに位置します。
周囲2km、面積0,14㎢
島全体は花崗岩の1枚岩から成り
最も高いところは197,6mの標高。
「神を斎いつく島」が島の名の由来というだけに
信仰の対象にふさわしい厳かな雰囲気が感じられます。
長浜港から沖合2km
時間は片道30分
往復料金は3130円なり。
この日に限って曇天の高波で
出航できるかどうかの瀬戸際でした。
湖にも高波があるのですね^^;
船は強風に揺られながらも無事到着。
「宝厳寺ほうごんじ」と
「都久夫須麻神社つくぶすまじんじゃ」の2つが
島内の観光の中心となっていて
明治時代の神仏分離令が出されるまでは1つであったもの。
琵琶湖八景のひとつとして
古くからその景勝美をたたえられ
切り立った岸壁と緑の中に
自然と一体となった堂宇と社殿が点在する様は
易々と人を寄せ付けない神秘性をも持ち合わせています。
船乗り場から数歩で拝観窓口となり
500円のお支払い♪
すぐに鳥居と急な階段からのスタートです。
写真では伝わらないでしょうが
蹴上げが大きく足場の狭い急な石段で
巡礼者や参拝者が祈りを捧げながら165段
上ったところから「祈りの石段」と名付けられているそう。
傘持ってなかったら余裕で上れるのに…
などと吐き捨てつつ「本堂」へ。
「肩で息をする」を
身をもって体感出来ました笑
本堂は「弁財天堂」ともいって
ご本尊の大弁財天は
江の島、宮島とともに「日本三弁財天」かつ
もっとも古い弁財天。
だからこそ大の字を付けて大弁財天と称されるのだと。
奈良時代724年
聖武天皇の命により行基が開眼しています。
静かな堂内には
まだ息を切る参拝者らと
落ち着きすぎるお寺の関係者たち笑
さらに階段を登り
境内の1番高い場所にあるのが
「宝物殿」と「三重塔」。
室町時代に存在していた三重塔は
江戸時代から平成まで廃絶したままでしたが
2000平成12年
350年ぶりに再建したそうで
まだまだ丹塗りも新しさが分かるものです。
急な下りの階段の次は「唐門」国宝。
もとは
秀吉が建てた大坂城の
本丸と二の丸の間に架かる極楽橋だったもので
秀頼が京都の豊国廟から竹生島へ移築しており
現存唯一の大坂城遺構とは胸熱ポイントです。
黒漆塗りと金箔が散りばめられた外観は
秀吉の大坂城にきっと似合っていたことでしょう。
竹生島のある長浜と言えば
秀吉が初めて城持ちの大名となった地で
大坂城まで築いた秀吉の栄華が
最後に1つだけ
しかも長浜に残されることになったとは
因縁じみたものを感じます。
破風の内側には
鳳凰と龍の彫り物でしょうか。
「唐門」と「観音堂」はつながっていて
歩けばそのまま千手観音菩薩の御前。
観音堂は西国33所霊場の30番札所でもあります。
堂内の廊下や天井も
絢爛豪華な桃山様式で統一。
観音堂と都久夫須麻神社を結ぶのは「舟廊下」。
秀吉の御座船・日本丸の骨組みが使われているのが名の由縁で
こちらもまた秀頼が豊国廟から移築させたもの。
屋根付きの廊下(写真左)を歩けば↓
いきなり
本殿(国宝)の屋根の下とは!
心の準備ができてませんでした笑
伏見城の遺構で
秀吉が天皇をお迎えするため
「日暮御殿ひぐれごてん」という最上級の建物を用意し
のちに
神殿として寄進されたそう。
狩野派の天井絵や襖絵
極彩色の長押や柱など
桃山文化を代表する華麗な装飾が
施されているらしいのですが
残念ながら外観のみ。
本殿を下りたところが↓
琵琶湖の竜神様を拝するところで
ここからは眺めも素晴らしく。
初めて竹生島に来れたので
嬉しさのあまり^^
かわらけ投げをやってみた。400円!
名前と願いをそれぞれ書いて
眼下の鳥居めがけて投げる!!
願いが大きすぎたのか鳥居には届きませんでしたが
なかなか楽しめました^^;
こちらでおみくじも授与していただきました。
帰路は舟廊下の下を歩き
見上げると崖に張り出した「懸け造り」なのが確認できます。
船乗り場が見えてきました↓
…ということで観光だけなら
島の南側の一部に限られますので
2時間あれば見物できそうです。
ちなみに
おみくじは3種類ありましたが
竹生島らしく弁天様を選びました。
結果は「中吉」^^
たんざくも一緒になっていて
願いを書いて弁天様の中に閉まっておくと
叶うとか叶わないとか?
さて
神を斎く島「竹生島」へのアクセスは…
交通アクセス[編集]
- JR長浜駅徒歩10分の長浜港から琵琶湖汽船乗船30分。
- JR近江今津駅徒歩5分の今津港から琵琶湖汽船乗船25-30分。
- 2019年5~11月、大津港からの琵琶湖汽船の直行便が21年ぶりに復活。片道2時間15分[14]。
- JR彦根駅より無料シャトルバス8分の彦根港からオーミマリン乗船40分。
- JRマキノ駅より徒歩10分の奥琵琶湖マキノグランドパークホテル敷地内のマキノ桟橋からオーミマリン乗船25分。
- 冬季運休。土休日は1名以上の予約で、平日は5名以上の予約がある場合のみ運航。
- JRマキノ駅よりタクシーで10分の海津大崎からオーミマリンの春季臨時便に乗船25分。
- 例年桜シーズンの4月1日から20日に運航されることが多い。要予約。
- 琵琶湖汽船・オーミマリンともに中・高・大学生は学生証提示で運賃が割引となる。
- 要予約便以外でも全ての便で予約可能。以前は西国巡礼者が主な乗客だったが、竹生島がパワースポットとされるようになってからは、若者の乗船が増えている。夏休みの週末やゴールデンウィーク、お盆時期の彦根・長浜便を中心に予約をしたほうが安心である。
となっています。
天候によって欠航もあり得るので
必ず事前確認が必要です。