あまりの寒さに
車の中で暖まろうかと思うも
この時間を利用して
「外宮(豊受大神宮)」を参拝することを思いつく。
やはり
伊勢神宮では「※外宮先祭げくうせんさい」でしょう。
※神宮の祭典の順序にならい参拝者も外宮から内宮の順に参拝すること
奇跡的に内宮の駐車料金も無料(1時間以内)で脱出し
「勝った!」と謎の勝利宣言をして
外宮へ到着。
外宮では手水舎が左なので左側通行になります。
伊勢市駅前という市街地なのに
こんな立派な森が残されてるけど
広さは内宮の10分の1ほど。
御祭神の豊受大御神は
1500年昔
天照大御神にお食事を奉るべく
丹波の国からこの地に迎え入れられました。
御正宮と隣り合わせの空き地は「御敷地みしきち」で
次回2033令和15年のご遷宮では
こちらに御正宮が建てられます。
神様のために日頃からお手入れされているのですね。
御正宮には4重の御垣がめぐらされ
全様を拝することはできません。
が
衣食住をはじめ諸産業の守り神
生活すべてを支えてくださり
日々の食事から命を養えることに感謝です。
御敷地の横から
わずかに御正宮の屋根の金色が確認できます。
神宮の社殿は御正宮から摂社、末社に至るまで
すべて「神明造しんめいづくり」で統一されています。
檜に塗料も塗らないままの高床式の茅葺き屋根
釘は使わず組み立てるだけの古代のままの建築。
屋根を貫く千木ちぎの先端が垂直に切られ
丸太のような鰹木かつおぎが奇数本なのが外宮。(御正宮には9本)
御正宮と同じ敷地内に写ってませんが「御饌殿みけでん」があります。
内宮、外宮、別宮のご祭神に
御饌(御食事)を召し上がっていただくところで
豊受大御神がご鎮座されてから1500年間
雨の日も雪の日も、伊勢湾台風の日も!!
神宮のお祭りの1つ「日別ひごと朝夕大御饌祭」として
皇室の繁栄と国民の幸福を祈るということを
毎日欠かすことなく続けられているのです。
その御饌を準備するところが
裏参道から見える「忌火屋殿いみびやでん」。
お祭りに奉仕する神職は5人で
前夜から斎館にこもり
身を清めて挑むという徹底ぶり。
神様へのお食事は
原始のごとく火切り具でおこす清浄な「忌火」と
高天原の水であるという
「上御井神社かみのみいのじんじゃ」の井戸水を汲んで
準備に取り掛かるそう。
調理が整ったら
忌火屋殿から御饌殿へ運ぶこと1日2回。
春夏は8時と16時
秋冬は9時と15時
古代は1日2食が常だったとか。
神様の御食事内容などは後日…
忌火屋殿を過ぎると御厩。
外宮の神馬は「笑智号えみともごう」と「草音号くさおとごう」
やたらとあくびしてたけど^^;
表参道へ戻り
亀に見える?亀石という橋を渡ると↓
右に「土宮」
もともと一帯の土地の神様ですが
あとからやって来た豊受大御神に主役を譲っているようです。
他の別宮は南向きなのに
この神様だけ東を向いているのも珍しいそう。
左には「風宮」
風雨の順調を司る風の神様は
鎌倉時代の元寇の際
2度に渡って神風を吹かせ国難を救ったといいます。
コロナも吹き飛ばしてくれますように!!
さて
2社の間から石段を上ること98段。
外宮第一の別宮「多賀宮」です。
高台にあるので昔は「高宮」と書いていたらしい。
他の別宮と異なり鳥居がありません。
豊受大御神の荒御魂あらみたまを祀り
御正宮の和御魂にぎみたまと対比する荒ぶるお姿で
背中を押してくださる力の強い神様といわれます。荒ぶってるだけに
コロナが収まりますように!!
やはり
隣り合わせに御敷地が。
多賀宮の前には「地蔵石」
なるほど💡
左を頭にして穏やかなお顔で寝てらっしゃいますね♡
ということで
これだけ廻ろうとすれば60分~くらいかかるので
実際には御正宮だけ参拝して内宮へ行きました。
さぁ内宮へ急ぐのだ!!
1番近い駐車場が開いてますように!!なんかお祈りばっかしてない?^^;
なお
外宮の正式名称は「豊受大神宮」ですが
皇大神宮から外にあるお宮ということで
「外宮」と呼ばれるようになり
皇大神宮は外宮があるなら「内宮」もあり、と
あとからできた呼称で
正式名称は「神宮」です。