子供のころから幾度となく来ていた伊勢神宮。
だけど
御厩で過ごすお馬さんは見られても
参拝するお馬さんは見たことが無かったんだよね。
1の付くこの日は2月11日。
菊の御紋の衣装を纏ったお馬さん現る♡
「神馬牽参」です。
来るのを待っていた参拝者は5,6人でしたが
ついてきた参拝者は数10人でした。そりゃそうだよね^^;
どんな感じで参拝するのかなーって
見学していました。
階段下に着いたお馬さんから
神職おひとりが離れて階段を上り
神前でお祈りを捧げ(たぶん)
また降りてきました浅沓をがちがち鳴らしながら。
その間お馬さんは
ずーっと頭を垂れていました。
再びお馬さんと合流して帰っていきました以上!
ん?意外とあっけない…^^;
お馬さんも階段上って
神前まで行くのかと思ってたけど
長年の疑問が解決できました。
それにしても
参拝中は頭を下げているなんて
なんとおりこうさん。
さて
伊勢神宮のお馬さん「神馬」ですが
調べてみたところ伊勢志摩経済新聞が詳しかったので
引用です。
内宮で(2018年)6月27日
皇室から贈られた御馬みうま「草新号くさしんごう」の
「御馬牽進式みうまけんしんしき」が行われた。
御馬牽進式は、
今年1月に内宮に仕えていた2頭の内の
白馬の「空勇号そらいさむごう」が
退落(死亡)したことを受けて、
皇室から贈られたことを天照大御神に奉告するもの。
昨日皇室から贈り届けられたという草新号は、
金の菊花紋章の入った紫色の馬衣ばいを着け
初めての伊勢神宮神域を
緊張した様子で神職らと共に進んだ。
第二鳥居でおはらいをうけ
そのままゆっくりと参道を進んで、正宮前階段を登り、
外玉垣南御門とのたまがきみなみごもんから入って
白石を踏みしめながら中重鳥居なかえのとりいをくぐって
一般参拝者は入ることができない
内玉垣南御門前東寄りまで侵入し静かに立ち止まった。
草新号が、伊勢神宮の神様に仕える「神馬」となることを
神様に奉告する祝詞のりとが上げられている間、
草新号は深々と頭を垂れたままだった。
祝詞奏上が終わると草新号は、御馬から神馬となる。
草新号は、2001年3月15日生まれの雄。
アングロ・アラブ種で毛の色は茶褐色。
2015年に天皇・皇后両陛下が
80歳になられた傘寿を記念して
披露された「打毬だきゅう」に参加したほか
「御料牧場」(栃木県)で外交接待の際の
乗用馬として活躍した。
皇室から贈られる神馬は
平成になってから16頭目になる。
現在、神宮には
内宮に1988年生まれの「国春号くにはるごう」と、
外宮に2001年生まれの「草音号くさおとごう」、
2006年生まれの「笑智号えみともごう」が
神馬として仕え、草新号が加わり4頭となった。
神馬は奈良時代にはすでに神前に牽進されていたという。
1869年以降は、退落ごとに皇室より牽進されている。
神馬は、毎月1日、11日、21日の
早朝8時ごろ、神前に見参する。
普段は神馬の体調など様子をうかがいながら
御厩の中で参拝者らを見守っている。
神様の乗り物である馬は
先述のとおり奈良時代から
神社や寺院で奉納されていたようですが
生きた馬を奉納したりお世話も大変なことから
やがて木や土で作った馬を納めたり
板に描いた馬に祈願して納めたり、と変化しました。
今ではお願い事を書く「絵馬」のほうが
当たり前のようになっています。
生きた神馬を飼育している神社は
伊勢神宮、多度大社、石清水八幡宮、日光東照宮…など
全国に8万余りある神社の内15社しかなく
貴重かもしれません。(2021年自分調べ)
↓牽参後の草新号