ほぼ旅かなり旅ぜんぶ旅手帳

気になることだけを気にしてたところまで取り上げました

海が渦巻く来島海峡【急流観潮船】で小島に上陸!赤レンガの【芸予要塞跡】を見る!

瀬戸内海のほぼ中央

周囲3kmの小さな島、「小島おしま」。

 

の国と伊の国にかかる

芸予諸島の一部であり

愛媛県今治市域となります。

 

日露戦争に備えて

建造された要塞が

崩れながらも残っている

過ぎ去った時を思い起こすような

不思議な世界が広がっていそうで

以前から気になっていたところでした。

 

小島へ渡るには2通り。

 

四国に入った愛媛県今治市の波止浜港から

連絡船に乗るか

https://www.oideya.gr.jp/oshima/access/parts/timetable.pdf

「来島海峡急流観潮船

くるしまかいきょうきゅうりゅうかんちょうせん」の

乗船予約を取るか。

www.imabari-shimanami.jp

観潮船で

小島などへの上陸を希望する場合は

500円増しとなり

1人あたり2000円です。

 

せっかくの観光なので

観潮船に乗ることにして

さらに今回はオプションで

現地の案内人さんもお願いしてみたので

ガイド料2500円追加となりました。

 

出航の20分前には到着して

手続きをしなければなりません。

 

この日は

世間が一斉に動き出したようで

交通量が多く渋滞もあって

気持ちも穏やかでなかったのですが^^;

「しまなみ海道(西瀬戸自動車道)」経由で

船乗り場のある「大島」に入り

「道の駅よしうみいきいき館」に到着。

現地で昼食が取れるくらい

余裕がありました^^

乗船場所には

無料の防寒着の貸し出しもあります。

 

暖かいから要らないだろうと思いきや

船は風を切って走るため

借りなかったことを後悔しまくりでした^^;

こんな感じの船なのでね↓

観潮船ツアーは

いきなり渦潮を見るわけでなく

世界初の三連吊り橋・来島海峡大橋をくぐり

橋のケーブルを固定する

巨大なコンクリートのおもり

「アンカレイジ」を見て…

海から伸びるアンカレイジは

海底から90m

海面から60mの高さがあることなど

時々ガイダンスが聞こえてきては

エンジン音でかき消され…

 

四国側の波止浜はしはま湾では

今治の象徴でもある

世界有数の造船所群を眺めたり…

戦国時代

来島村上水軍の本拠地であった

「来島」も見えます。

島全体が

急流に守られた天然の要塞で

周囲850mという小さな島に

海賊のお城が実際にあったなんて

かっこよすぎます^^

 

こちらの上陸も悩みましたが

1島しか選べないので…見るだけ。

(波止浜からの連絡船なら3島可)

 

乗船から20分強

小島が見えてきました寒――!!

ライフジャケットが

せめてもの防寒でしたよ^^;

 

上陸しない人は

このあと渦潮を見て

帰港する50分のクルーズ

上陸する人は

次の船が来るまで散策するので

出航から帰港まで2時間15分

上陸時間は約1時間半となります。

 

桟橋で

案内人さんと「はじめまして^^」からの

歩くルートの確認。

島は旧日本陸軍の管轄だったところで

南部、中部、北部に分かれ

それぞれ砲台が置かれていました。

 

南部からメインの中部まで行って

港へ戻るという計画。

島にはイノシシが多いらしく

イノシシ除けになるかどうか

杖をついて歩いていくそうです^^

 

もし遭遇しても

目を合わせないようにとのこと。

 

イノシシを捕らえる大きな罠もありました。

 

さっそくレンガ造りの建物が…

思ってたより廃墟感の薄い

「発電所跡」です。

 

中はそれなりでしょうか。

小島南端の

遠方の目標を照らす「探照灯」用に

こちらで発電していたとのこと。

すぐそばには「南部砲台跡」。

階段を登ると海が開けていて

砲身は地面より下になるよう土を掘って

海側から見えないようになっています。

アーチになっているのは

砲座を左右に回転させるため。

解説よむよむ。

つづいて「弾薬庫跡」。

床下がアーチになっているのは

湿気から火薬を守るためですって。

レンガ造りの建物なのに

屋根は瓦なのです。

万が一

爆発しても横はレンガで守って

爆風が上に抜けるようにという工夫

崩れた瓦は取り払われています。

小島は

観光用の公園として整備した際

桜と椿を植えたそう。

 

桜は根付かなかったけど

椿は良く育って

雰囲気ある小径になっています。

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見頃は過ぎましたが

木の枝のトンネルも

なかなか見られませんよね。

 

トトロとか出てきそうな^^

島の中ほどまでしばらく歩き

小島観光の中心となる「中部砲台跡」です。

イラストのように

大砲が2門づつ置ける

円形の砲座が3か所。

壁に穴が開いているのは「伝声管」。

 

砲座から砲座へ電力要らずで

連絡を取り合っていたようです。

 

案内人さんと試したら

よく聞こえました^^

石の産地・大島から

運んできた石は

1902明治35年から120年!

変わらず残っています。

自分なりの文にすると

かなりの文字数になってしまうので

今回は写真多いです^^

地下室の入口↓

中を覗くと小さな空間で

天井の空気穴から

僅かに青空が見えました。

砲座の隣に「地下兵舎跡」があり…

砲台と兵舎の間にある

細い階段を登って…

「司令塔跡(展望台)」へ向かいます。

振り向くのも怖かったので

目の前の階段だけを見て上りました。

上りきってから振り返ると

・・・・・^^;

司令塔跡は島の最高地点

とても見晴らしがよいです。

 

来島海峡第三大橋が目の前。

来島海峡大橋は

世界初の3連吊り橋の総称で

写真左・広島方面から

第一大橋、第二大橋と続いて

写真右・愛媛側が第三大橋なのは

首都が中心だから。

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上ってきた石段があるのも…↓

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頂上部に司令塔があるのも↓

地面を掘っているので

遠目には分かりませんね。

 

帰り道で見た弾薬庫跡も

このとおり

地面よりも低いのが分かります。

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最後は

小島の桟橋に置かれている

撮影に使われたという

28cm榴弾砲のレプリカ。

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砲座にぴったりですね^^

背後の建物には

お手洗いと待合ベンチがあります。

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ちょうど船がやって来ました^^

案内人さんの時間配分が素晴らしい!!!

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お別れをして島を離れると

司令塔のあたりが見えました。

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知らない人は気付かないでしょう。

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このあとは

大潮ではないけど渦潮を見て…

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おぉ?ちょっと巻いてるかなぁ…???

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鳴門の渦潮、関門海峡と共に

日本3大急潮に数えられる

来島海峡の渦潮。

 

大潮なら

高低差2mもの渦が見られるそう。

 

この日は小さな渦でしたが

空気の柱ができるくらい

海水がぐるぐる回っていました^^

 

来島海峡大橋を下から見たり

珍しい渦潮や

要塞も跡地ながら初めて見て

貴重な時間でした。

 

明治時代を感じさせる赤レンガの

朽ちた雰囲気がとてもいい!

 

島内全て見るには4時間かかるそうですが

案内人さんには

ポイントを抑えていただいたので

時間に無駄が無かった気がします。