ほぼ旅かなり旅ぜんぶ旅手帳

気になることだけを気にしてたところまで取り上げました

「3連アーチ」と「ぎやまん」が美しい神門!【尾山神社】と【金沢城公園】鼠多門

金沢の尾山神社ライトアップ。

この日は遅かったので

目の前の宿泊地でありながら

尾山神社と金沢城公園は諦め…

 

翌日に早起きすれば

逆算して自由時間を作れそうです^^

 

ならば朝から行くしかないでしょう♡

 

次の日

ホテルの12階からの景色に歓喜^^

朝ごはん食べにきて良かったー♡

まさか尾山神社の神門が見下ろせるなんて!

 

後ろの上のほうに見えてるのは

地図で確認すると三十間長屋っぽい。

高低差もある平山城だし

どこまで行って戻れば間に合うかな?

 

時間と雨との戦いを自分に課して

いざ参らん^^

ライトアップ無くても

外観そのもののインパクトが強すぎ^^

 

と、その前に

ここが金沢城の西の外郭だったらしい。

一般道と神社の境には

西内惣構にしうちそうがまえの東の石垣がわずかに見られます↓

神門の案内板も↓

木造というのが意外ですが

「加賀藩を象徴する戸室石」

という言葉が気になったので調べてみる。

 

東へ10kmほど離れた戸室山で採石され

色は赤みや青みを帯びたものがあり

金沢城の石垣や兼六園の作庭にも珍重されたため

戸室山は庶民の入山が禁止されていたほど。

 

加賀藩御用達の石が戸室石なのでした^^

 

そして四半敷きの石畳↓

斜めに置くことで格式の高さを表すようです。

 

扉のいたるところに加賀梅鉢紋。

縁起の良い鶴と松も↓

中心から放射状に剣が伸びるので

剣梅鉢けんうめばちともいうそう↓

可憐なだけでなく武家らしい強さを秘めてますね。

 

日本最古かつ現役の避雷針の下にも金の梅鉢↓

石の梅鉢↓

もうすぐ150年!

三層それぞれの上部が丸みを帯びているのが

なんとなく中国なポイントのようです。

 

下層の欄間彫刻は日本だし

アーチとガラスは洋で

高欄の柄は洋だけど擬宝珠が和に見えるかなぁ…

異世界への出入口のようで魅了されます^^

 

さて

神門を愛でたら本殿へご挨拶^^

鍛え上げたボクサーみたいな狛犬^^

 

この地はかつて金谷御殿でした↓

前田家2代・利長は

父・利家の御霊を祀ろうとするも

外様大名という立場から

利家を御祭神とする社殿の建築など

徳川幕府に遠慮しなくてはならない。

 

そこで越中から

前田家の守護神である物部八幡宮と榊葉神明宮を遷座して

卯辰山うたつやま麓に鬼門鎮護のための社殿を建立。

 

これを卯辰八幡宮(現・宇多須神社)として

利家を合祀したのが

尾山神社の前身だったのです。

 

明治に入り

金谷御殿の跡地に社殿を新築。

 

卯辰八幡宮より御霊を勧請して

地名にちなみ尾山神社と名付け現在に至ります。

 

前田利家像を発見。

カタツムリのような背中は

竹組に布を被せた母衣ほろというもので

流れ矢を防ぐためのもの。

 

織田信長に仕えていたころ

赤い母衣を着けた赤母衣衆を結成し

その筆頭として活躍した若かりし頃の像。

織田軍の先導という重要な役割で

敵の目に付きやすく

死と隣り合わせの危険な仕事でした。

 

それほどまでに勇ましい利家は

槍の名手でもあったため

槍の又左またざ」の異名を持ち

敵から恐れられていたそう。

元服後の名・前田又左衛門利家から付けられた呼び名

 

そんな利家を支えたのが

正室・お松の方↓

加賀藩のために

自ら人質として江戸城へ出向き

疑惑を解いた気丈な人。

 

境内の庭は

江戸時代末の金谷御殿の庭園が基↓

池のお水を兼六園から引いていたらしい。

ちから比べのさし石↓

今は持ち上げられませんが

触れると健康になれる、とか。


東神門は

金沢城の二の丸御殿の唐門を移築したものですが

大雨に気を取られて通過^^;

 

さて

かつての内堀に架かるのは鼠多門橋。

この橋がなかったら

近くて遠い金沢城公園だったのかな?

 

橋の先が鼠多門。当然ながら櫓を備えた門。

金沢城内で唯一壁の色が鼠色だからとか

地中から鼠が出てきたとか

名の由来は定かでないようです。

 

8時以降なら無料で内部が見学できるそう。

 

瓦には梅がいっぱい^^



新しすぎて浮いて見えるので

早く馴染んでほしいなぁ^^;

 

鼠多門の場所はこちら。

 

こちらにお世話になりました。

金沢ニューグランドホテル❘歴史と伝統が今も受け継がれ、金沢の中心に位置し、主要観光名所へと徒歩で向かうことができる観光に便利なホテル

コンパクトでクラシカルなお部屋でした^^

 

次回へつづきます。