山形県山形市にある旧県庁舎。
雨雲のせいで空と同化してますが^^;
花崗岩の外壁は時が流れても劣化を感じさせず
高級感が漂っていますね。
明治時代に建てられた庁舎と隣接する県会議事堂が大火で焼失したため
1916大正5年に再建して以来
1975昭和50年まで使用されていました。
こんな素敵な建物が庁舎だったなんて山形県民に嫉妬^^
↓レンガ造りの県会議事堂は文翔館と渡り廊下で繋がっています。
県庁が移転されたのち
両棟は国の重要文化財に指定され
10年の歳月をかけて修復した1995平成7年
建物の保存と山形県の文化の振興
山形県民の郷土への理解を深める目的で
山形県郷土館「文翔館」として開館しています。
3階建ての文翔館は1階が半地下で非公開。
横から見ると半地下の部分が分かりやすいです。
2階の正面玄関からおじゃますると
無料で館内を説明してくださるかたが控えてらっしゃったので
30分程度でご案内をお願いしました。
建物を印象付ける中央階段♡
3つに分かれた入り口を振り返ると
いかにも街の中心って気がします^^
階段の踊り場のステンドグラスは当時のまま
その下半分の揺らいで見えるガラスも当時のまま。
左右対称となる木製の手すりの装飾も凝っていて・・・
3階に上がって「正庁」。
まず天井に目が行くのですが
中央のシャンデリアから幾重にも漆喰のレリーフが緻密ですごい!!
山形らしく紅花やさくらんぼなどが見られるそう。
左官職人さんが7人がかりで
1日約10cm、4年ほどかけて内装を完成させたという。
手作業でこんなに正確に漆喰で装飾することができる職人さん
現在どれくらい存在するんでしょうか?
正庁からのバルコニーは意外にも赤と黄色の明るめなタイルで
本体は劣化していたため鉄筋で補強し組み直してあります。
昭和22年に昭和天皇が行幸の際
バルコニーから県民にお手を振られたところだそう。
山形花笠まつりの会場になる大通りを目の前に
説明くださる案内人さんは
文翔館の素晴らしさを誇りに思う気持ちが伝わる解説です^^
隣にある知事秘書室では県政の歩みを紹介していて
下の絵画は明治期の県庁前の通りを描いたもの。
洋風建築が連なる街の中心地だったのでしょう。
さらに隣は貴賓室。
残された資料から調度品やシャンデリアが復元されましたが
大正時代の当時から椅子の脚にタイヤが付いていたそうで!
格調高さを損なわないように控えめなのですね^^
角部屋の知事室は窓も2方向で明るい感じ。
彫刻が施された大理石の暖炉もそのままに
帽子掛けも当時の人の身長が分かるような・・・
山形は絨毯の生産が盛んなところで
祇園祭の山鉾を飾る絨毯も山形で織られたものだとか
知事室のお部屋のものは
昭和に織られた絨毯を洗って敷き直しているとか・・・
知事室は
ファンにとって聖地でもありますね^^
アーチの連続する廊下♡
つづいて警察部長室↓
優雅な時計塔↓
時計装置は創建時のままで
分銅を吊るしたワイヤーを巻き上げて動力としているため
県内の時計技師さんが5日に1度の点検を継続
札幌の時計台に次いで日本で2番目に古い時計とのこと。
屋根は県内産スレートで東京駅にも使用
中庭はレンガで外まわりが花崗岩で・・・別の建物みたい^^
県庁舎と県会議事堂は
創建時の県総予算の4分の1である40万円をかけて竣工しただけあり
外観も高級感があふれてますが内装も凝りまくって恐れ入りました^^
時間が許せば展示室で山形の歴史や文化などを見てみたいところ。
最後は文翔館にお邪魔する前に立ち寄った「栄屋本店」を。
冷しらーめんの元祖といわれるお店ですが
寒い日だったので氷を浮かべたラーメンを食べる気になれず^^;
温かいメニューは、と・・・
栄らーめんで^^
食べてみたら
なんかめっちゃおいしいんですけど!?
さらりと透き通ったスープが飲み干せそうだし
具も湯通しされててあっさりして
太めの麺は量が1.5倍くらいありそうで食べるの大変でした^^;
でも美味しいから完食できました。
行ってよかった♡
文翔館はこちら↓
栄屋本店はこちら↓