ほぼ旅かなり旅ぜんぶ旅手帳

気になることだけを気にしてたところまで取り上げました

時間がなかったので「るーぷる仙台」に乗って【青葉城・本丸】と【青葉城資料展示館】だけ見てきました。

仙台市の人口は109万人超で宮城県の県庁所在地。

 

仙台藩の頃は62万石という

前田家、島津家に次ぐ石高を誇った城下町。

 

現在でも東北随一の大都会は全国11位の規模の市となっています。

 

せっかく仙台に宿泊したんだから

お買い物はもちろんだけど観光にも行きたいところ。

 

仙台の観光地といえばやっぱりあれですよね?

 

(略)

お前 どこいくの?

契り交わした青葉城

 

何で行くの?何しに行くの?

バスで行くの?それとも汽車で行くの?

船で行くの?歩いて行くの? (略)萬みきお「 契り」より

私はバスで行くよ^^

 

仙台駅西口から発着している循環バス「るーぷる仙台」の

1日乗車券630円や地下鉄との共通券920円を購入すれば

仙台の名所めぐりは無敵です。

 

全てを網羅したいところですが

今回は都合により青葉城だけ、1乗車260円で訪問しました。

 

青葉城と呼び親しまれる仙台城は

米沢城に生まれた伊達政宗が戦国の乱世をくぐりぬけ

一代で東北地方の領土を拡大した栄華の一端が感じられるところ。

 

青葉城を制覇したわけではないので

ここからは仙台市のHPや訪問した「青葉城資料展示館」の資料をもとに

個人的に知っておきたいことを記しておきます^^

 

急峻な崖を持つ青葉山は

仙台駅から西に2kmほど離れた標高200mほどの丘陵地で

標高130mあたりに本丸を置くのが青葉城です。

 

るーぷる仙台では

広瀬川に架かる「(仙台)大橋」の先に

立ちはだかる絶壁と

その上部を平らにならした青葉城跡を仰ぎつつ進んでいきます。

 

大橋は城と城下をつなぐもので

広瀬川は侵入を阻む天然の堀となっているのです。

 

橋を渡った左が「三の丸」で現「仙台博物館」

政宗の頃には庭園や茶室を持つ屋敷があったらしく

ほんとうならここから歩きたいくらい。

 

博物館を過ぎて現れるのが

再建された「大手門脇櫓」と現存する「大手門北側石垣」で

間に存在していた「大手門」は肥前名護屋城から移築されたものともいわれ

昭和20年の空襲までは国宝だったもの。

↑仙台城の正門を車窓から確認しましたが

徒歩なら大手門から「中の門(石垣のみ)」

さらに本丸の正門「詰ノ門(跡地)」を経て本丸になります。

 

バスは大手門を通らず

上の写真の北側石垣が囲む「二の丸」に沿って青葉山を登ります。

 

二の丸は2代・忠宗が幕府の許可を得て

本丸より一段低い土地に造営し

藩の実務を行う建物や藩主の館などは幕末で役目を終え焼失

現在は東北大学川内キャンパスとなっています。

 

仙台駅から30分ほどで仙台城跡バス停。

下車したところが「本丸」で

その一角「宮城県護国神社」のあたりが「詰ノ門」でした。

天然の要害に 時短で侵入してくれるバスに感謝♡

 

さて

本丸にあった建物群は明治政府の出した廃城令により

明治5〜8年の間に全て取り壊されたとのこと↓

そこに建つのが青葉城の象徴 騎馬像!

父・輝宗が仏の加護を祈って

政宗の旗印に日輪と 兜には月輪を与え

生涯に渡り使い続けたという政宗

互いの絆を感じます。

 

三日月の中心が左なのは

刀を振り下ろす時の邪魔にならぬよう。

 

政宗像は仙台市街を一望しており

天下取りの野望に燃える姿なのです。

「SENDAI free Wi-Fi」を利用することで

仮想現実の世界をスマホで楽しめます↓

また青葉城資料展示館で「VRゴー」をレンタルすれば

よりリアルな江戸時代の景色を体験できるようです^^

「本丸大広間」は全14室からなる建物で

天皇や将軍を迎えた時に使う「御成門」「上々段の間」があるなど

瑞巌寺にも共通しています。

日本古来の伝統的な建築法「崖造」も設けられ

城下や太平洋の景色を楽しんでいたと思われます。

諸大名の城郭の中でも最大級の御殿の広さであったと。

 

天守閣は当初から存在せず

徳川家からの警戒を避けるためだったとか。

 

そしてまだ本丸を攻略できていないのに

青葉城資料展示館での上映が始まるから早く来て、と急かされる私^^;

賑やかな旅もいいけど

今後お城跡は単独で行くことにします^^;

 

映像では

伊達政宗にまつわる好きなエピソードは出てこなかったけど

その生涯を10分ほどにまとめてありました。

 

資料展示は天下人たちとの対比年表↓

あと10年20年早く生まれていれば

天下を取れたかもしれないとは よく言われますよね。

 

本丸や周囲の地形がわかりやすい模型。

この地に築城した理由として資料展示館の学習シートでは

①仙台

岩出山は中央から遠く、また豊臣秀吉により領地没収となった後に

一揆をおこし政宗に徹底鎮圧された葛西・大崎氏の要所であった。

比べて仙台は、古くから街道(奥州街道)が走り、海にも近く、

東に平野がひらけ将来の発展が期待できる土地。

②関ヶ原の戦い前の家康と政宗の密取引

「百万石のお墨付き」書状•••家康に約束を反故にされなければ、

百万石の居城のほぼ中央に位置。

③当地の地形

標高131,6m。東は広瀬川に落ちる64mの断崖、

南は80mの深さの竜ノ口渓谷が固める。よって天然の要害。

と3つの理由が挙げられていました。

 

1時間半ほどで切り上げて

仙台駅までの車窓では「大崎八幡宮」今さら晴れるし^^;

そして仙台観光の締めは牛たんシチュー。

かっこいい歴史がたくさん詰まってた仙台

もっといろいろ見たかったから

また行けるといいなぁ^^

 

青葉城資料展示館はこちら↓