「岡山県」というと
瀬戸内海に面した開けたところ、という勝手なイメージですが
今回は海ではなく山
県北部、美作みまさかという地域にある「湯原ゆばら温泉」のことを。
まず岡山県は
はるか昔は吉備の国とよばれました。
それが東側から備前の国、備中の国、備後の国と分割され
やがて備前の国はさらに分割され
奈良時代の初めに北東部を美作みまさかの国と呼ぶようになり
今も岡山県の1つの地域名となっているのです。
湯どころとして知られる美作には
ほか「奥津おくつ温泉」「湯の郷ごう温泉」があり
3つあわせて「美作三湯さんとう」としています。
静かな山あいにあるこの地に古くから親しまれてきた温泉の3つに選ばれ
かつ「諸国露天風呂番付」では西の横綱とたたえられるところ。
このあたりは古代からの温泉療養の場であったらしく
良質な砂鉄に恵まれていたことから「たたら製鉄」が盛んで
燃料となる材木を切り出すことがまた重労働。
あちこちに露天風呂が設けられ労働者たちの癒しの場となり
その豊富な湯量から「湯ノ原」とか「湯の河原」とよばれ
地名も「湯原温泉」となったとか。
1700年から2000年の歴史ある湯原温泉は
今も温泉街のいたるところで自噴し
6000ℓ/分が自噴して各温泉施設へ配湯されるも
利用しきれずに川に流されているといいます。
まずはお宿にチェックイン。
客室は少なめかと思われる川沿いのお宿
お部屋は和洋折衷でした。
お部屋の鍵を入れる袋が手提げ♡お財布やペットボトルなど入れれます。
湯原温泉は番付に選ばれた「砂湯すなゆ」という露天風呂が目玉となっていて
川底から温泉とともに砂まで吹き上がるというのが名の由来。
蒜山ひるぜん高原から源を発する旭川をせき止めた湯原ダムの真下にあります。
Google マップ ※「砂湯 長寿の湯」で検索しないと別の施設が表示されます
散策マップを開いてまずは作戦会議です。会議に必要でないものがあるって?
お世話になったお宿はこちらです。
前述した「砂湯」に最も近いお宿ということで選んだのですが
まさかこんなに近いとは…
↑河原にある脱衣処を出れば
いきなり青空の混浴です。
女性には濡れても透けない湯あみの貸し出しがあるらしいです。
念のため外に出て近づいてみて…
とりあえずこの看板がある限り全裸な人は居なさそうです。
温泉の露天風呂は
古代からのお風呂の様子を伝える唯一のものとして市の文化財で
利用には決まりごとがあり
それらを守って何時でも誰でも無料で利用できるのです。
湯原温泉の醍醐味といってもいいほどの砂湯なので筆者も入り…はせず
湯あみを貸し出しているとはいえ入る勇気もなく
近づくのもここまでが限界。それでもブロガーか
ダムの堰堤を見て行った気になろう!と自分に言い聞かせました。
↓こんな感じで紹介されてました♬
「 砂湯」は断念しましたが温泉街を散策します。
スタートは「カジカガエル」の石畳から。真庭市が国指定の生息地のため
…続く