和歌山県新宮市。
ここに
以前から気になっていたものがあって…
今日こそは!と
確認しにやって来ました。
島が浮いている、という「浮島の森」
不思議な響きで
想像力を掻き立てられます。
この日は
だらりんと2人「鬼ヶ城」を散策して
2か所目の見学場所。
市街地のど真ん中にある底知れない沼に
小さな島が浮かんでいるというのです。
さっそく訪問してみると
無料の駐車場の向こうに
森というには小さすぎる森林が広がっていました。
受付で聞いた管理人さんの話によれば
昔は沼がもっと大きくて
風が吹いたら島が移動することもあったが
戦後の混乱で
畑や住居を作らなければならない、と
今は僅かに堀のようにギリギリのところまで
埋め立てられてしまったとのこと。
このあたりは6000年ほど昔は海だったところで
海水が引いて沼地となり
そこに多数の植物遺体が分解されずに堆積したのが浮島で
泥炭地の島となり植物が育成されていったが
泥炭は水より比重が軽いため
浮かぶことができるとか。
「夏の間は森の中は蚊が多いのでうちわをあおいで払ってください」と
うちわを渡され
こちらもそれは想定内。
心配ゴム用!!!!!虫除けスプレー済み!
東西約96m
南北約55m
四角に近い形をした森で
面積は5000㎡。
民家のすぐ裏を通って入口となります。
簡素な造りの橋の先
本当に揺れるのかな?と期待する。
いざ♫
一歩一歩確かめるように遊歩道を進めるも
『ん?』
揺れてない…
揺れてないっすよ~(´・ω・`)(。´・ω・)?
入口の橋は揺れたけどね?
島自体は
私が軽いからか←ポジティブ!!
揺れを感じることはありませんでした。
パンフレットでは
浮島は暗褐色の泥炭様の厚い泥層の上に浮かんでいるために
池水面の昇降によって、それとともに島もまた昇降したり、
島の地表で強く足ぶみすると、島が揺れうごき、樹木の梢がゆれます。
試しに竿を地中に押し入れると、10mに達しても、なお地盤にとどきません。
とありました。
体重、足りんかったんやな(・∀・)ニヤニヤ
ただ
植物の種類が豊富で
温暖な地方で北方系&亜熱帯系の植物が
入り混じっている珍しい生態系は
特筆すべきことでしょう。
森の中
娘が呑まれてしまったという「「蛇の穴」
その昔"おいの"という美しい娘が
父に連れられ薪を取りに浮島の森へ入ったが
お昼になってお弁当を食べようとするも
箸を忘れたことに気付き木の枝を求めに行ったはよいが
なかなか娘は戻らず不思議に思った父が探しに行くと
おいのは大蛇に吞まれ蛇の穴へ引き込まれていくところで
助けることもできなかった、という
悲しいお話が伝わっています。
上田秋成の「雨月物語・蛇性の婬いん」のもとになった話と
いわれています。
江戸時代の読み本で
怪しくて不思議な世界観を持つ話集は
お勧めです。
森を抜けたところ。
民家近すぎ^^;
通り抜けるだけなら
5分とかからない島でした。
国指定の天然記念物です。
再び受付へ戻り
大正のころの浮島の森の写真や
速玉大社など このあたりの名所が紹介されていたので見てみると
もう1つ気になっていたもの
あ・り・ま・し・た・💡
国道42号を勝浦方面へ進めると
市内の山の上の方に小さな社らしきものが
岩の傍に建てられているのを以前見つけて
何か分からないまま忘れていていたのですが
それらしき写真があったのです。
何か言われのある建物なのか尋ねると
熊野の神様が初めて降り立った地で「神倉神社」ですよ、と。
それなら調べたことがありますが
まさかこんな近くに???
もっと「本宮大社」(山の奥)のあたりかと
勝手に思ってました、と答えると
ここからも見えているし近いから行ってみては?と
お勧めしていただき…
なんと
行ってよかった神社仏閣の8位!!!!
これは行かねば(`・ω・´)
と
お礼を言って車を走らせ
すぐ到着。
狭いけど無料の駐車場もある親切♡
次回へ続く