水族館の多くが海岸部にあるのは
都市部では海水の調達が困難だから。
海から海水を運ぶには
海岸部の水族館でも
1tあたり5000円ほどかかり
水槽に使う海水の10%を
毎日追加し続けなければなりません。
また
動物園は途上国でも見られますが
水族館はありません。
海水の温度管理やろ過などに
たくさんの機械や電力を使うためです。
先進国が水族館を建設するのは
高い技術と多額の運営資金があるからでしょう。
日本の都市部に水族館ができたと
当時話題になったのは「京都水族館」。
2012平成25年6月のことでした。
同年9月の訪問を振り返ります。
入館料も話題の2200円!!
強気な値段設定ですよね???
コンセプトは
「水と共につながる、いのち。」
鴨川や桂川など
多くの河川を有する京都盆地では
水運の発展や
夏の風物詩の川床
友禅流しなど
水と共に歩んできた歴史があり
ここでは山の湧き水から海に至るまで
多くの命が共生する生態系を
再現しているとのこと。
丹後や山城のごく一部に棲む
貴重なオオサンショウウオの紹介からの
定番のオットセイやアザラシ
ペンギンなどにも出会えますが
京都の川や海で!?と
やや興ざめ。
まぁかわいいから許すけど。
宮津市あたりの「京都の海」を再現した
館内最大の水槽。
オイルサーディン加工前の
マイワシの群れが見られます。
すごいといえば
すべての水槽に人工海水が使われていること。
見ても当然分からないんですが
「海水のもと」を希釈しています。
名前からしてお手軽そうです^^
塩分などから成る「海水のもと」と
ふつうの水を専用の装置で混ぜれば
30分ほどでできあがるとか。
エサやふんなど
汚れとも隣り合わせの海水ですが
専用の浄化装置で汚れを除去して再利用。
ある程度循環した水は
配管の洗浄などに使われ
最終的に捨てる水は全体の1%ほど。
ゆえに新しい海水を追加するのは
全体の1%で済むのだそう。
東京スカイツリー隣接の
「すみだ水族館2012.5~」も
同系列で人工海水ですね^^
カラフルな魚は
温暖な地域のイメージだけど
京都の日本海に棲む鯛の仲間たち。
終盤は野外にある「京の里山」ゾーン。
まさかの田んぼがありました^^
本物の稲はあと少しで収穫できそうです。
田んぼに水が張られると
外から魚などが侵入してきて
卵を産み付けることもあるそう。
ほか
聖護院かぶらや九条ネギなど「京野菜」も
育てているらしいのですが
ちょっと記憶にないな…
せっかく行ったのに
写真に納めないと忘れがち^^;