近年ますます有名になったと思われる
「大塚国際美術館」。
2016年の訪問を振り返ります。
大塚国際美術館は1998平成10年
大塚グループが創立75周年記念事業として設立した
陶板名画美術館です。
美術館も凄いんでしょうけど
山の中をくり抜いて
地下5階、地上3階にしているところとか^^←そこ?
はじまりは
1973昭和48年
コンクリート用に採取していた鳴門海峡の砂から。
同年
石油ショックで建設業界が冷え込み
需要が激減したため
同じ材料から
高値で取引できるタイルをつくり
さらには
タイルに写真や絵画を焼き付ける美術陶板を開発。
「大塚オーミ陶業株式会社」によるもので
1300度で焼成する特殊技術と
2万点もの色の開発などで
世界的に有名な絵画を
陶磁器に原寸大で複製しています。
陶板美術の優れているところは
2000年たっても経年劣化しないため
芸術作品、文化財の保持と伝承という点はもちろん
専門家の監修を受けているため
実際の名画そのままの迫力と
臨場感が味わえるということ。
世界の名画の数々を寸分変わらない大きさで
色彩、表面の質感までも
忠実に再現しているというのです。
入館料は3300円(オンラインチケットなら3160円)
少しお高めな気がしますが
徳島に貢献するわよ!!?
長いエレベーターの先には
京都・建仁寺の国宝「風神雷神図屏風」。
ほほぅ。
これが陶板ってやつですか、分からん!
見たことあると思ったら高松塚古墳の壁画。
旅行してきたよ、で通じる
システィーナ礼拝堂の天井画^^
陶板を割らずにガラスの原理で曲げて
空間ごと再現した「環境展示」も
この美術館ならでは。
旧約聖書はよく知らないけど
天地創造の様子をわずか4年で描き上げた
ミケランジェロの大作で
まだ入ってすぐなのに強烈な印象。
2階からも撮れます^^
こういった環境展示がしばらく続きます。
迷える子羊たちよ、とか言われそう^^
人気のお題「受胎告知」。
美術の教科書に載ってたっけ。
なにが芸術って、よく分からなかった^^;
愛が生まれた純粋な瞬間だったと知る。
修復前と後が向かい合わせになってる「最後の晩餐」。
↑修復後
修復前は…
いろいろ違うけど
全体的にかすれてますね。
おなじみ「モナ・リザ」。
野外に出ると
モネの「大睡蓮」の世界。
↑陰ながら出演してた^^;
タイトル見なくても分かる!
とっても大きな絵画で収まりきらないけど
なんとなく綺麗だなぁ、と。
「皇帝ナポレオンⅠ世と皇后ジョセフィーヌの戴冠」
異なるヒマワリがいっぱいと思ったら…
ゴッホの「ヒマワリ」は
世界中に10余点あるらしい。
ヒマワリの花は
ゴッホにとっての太陽と光の象徴ですって、ヒマワリの画家。
初めて見たときから
なんとなく印象に残ってたのは
この人に一番近いであろう人が描いたから?
ゆっくり鑑賞して
お腹が空いたら
レストランもあります。
人気のメニューは最後の晩餐。
これは珍しいですね、飲まないけど。
ピカソの「ゲルニカ」。
第二次世界大戦時
ナチス占領下のパリにピカソが住んでいた時
ドイツ役人から
「これはお前が描いたのか?」との質問を受け
「違う、お前たちがやった。」と答えたとか。
絵の構成は左から右に向かって
牛と、死んだ子供を抱えた女性
その右に邪悪な光を放つ電球と
槍の刺さった馬
その下に解体された兵士
切断された兵士の右手に壊れた剣と花
馬の右はランプを持つ女性の横顔
ランプと電球あたりを下から見上げる女性
腕を上げた女性は右手が飛行機で爆撃の被害者
右端の開いたドアが絵画の終わり
鮮やかで平和な世とは対照的な
色の無い世界で反戦を訴えるという
見て考えさせられる絵画なのでした。
これも教科書に載ってた
「ボート遊びの人々の食事」。
楽しそうな雰囲気を感じ取れます。
美術に詳しくなくても
見たことのある絵画が多いから親しみ持てるし
ちょっとした解説もあって
そこから自分なりに
展開させて解釈ができるようになっている、
…のではないかと思う。
というか
すべて陶板だってことすっかり忘れてた。
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