ほぼ旅かなり旅ぜんぶ旅手帳

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護りの工夫がいっぱい!国宝【高知城】へ入城してみた真夏…

あくる日は

追手筋を西へ向かって「高知城」へ。

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天守閣と追手門が揃っているのは

全国で3か所のみ。

 

追手門前の追手筋は

1690元禄3年以来続く日曜市の開かれるところで

500もの露店が

野菜や果物、海産物、植木に骨董など

あらゆる品が販売されるのです。

 

県外からの観光客も合わせると

15000人もの人々が訪れるという人気の市場。

 

この日は残念ながら平日でした。

 

高知では街路市が盛んで

月曜日を除いて市内のどこかで

日没まで市が開かれます。

 

さて

高知城は戦国時代

土佐の出来人・長曾我部元親が四国を統一するも

豊臣秀吉の四国征伐に降伏し土佐一国のみを安堵。

 

秀吉没後の関ヶ原合戦以降は

遠州掛川より山之内一豊が土佐の大名に任命され

長曾我部氏の捨てた大高坂山へ

1601年

城を築くのです。

 

地名を大高坂山から河中山こうちやまと改め

1611年

三の丸の完成でほぼ城郭が整いました。

 

その後120年ほどで

追手門を除くほとんどを焼失するも

1749年には天守閣や櫓、城門などが完成。

 

明治まで102の建物が残っていたものの

維新後には多くの建物が取り壊され

現在は天守閣と追手門などに

江戸時代の姿が偲ばれます。

 

暑すぎるので

外から見るだけで終わっておこうかと思いましたが

またとない機会と思い直し

追手門をくぐり

杉ノ段と呼ばれる石段を上がり…

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石段の幅は

登りにくい工夫がされています。

 

石垣が見えてきて

飛び込み台??と思いきや

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石樋です。

 

雨の多い高知ならではの工夫で

排水が直接石垣に当たらないようにというもの。現役!!

 

高知城内に16か所あるらしいのですが

他地域の城郭にはあまり見られない珍しいもの。

 

そして

野良積みの石垣は有名な近江の穴太衆によるもので

一見粗雑に見えますが

雨が多くても排水能力が高く崩れにくいのです。

 

それほど階段があったようには思えませんでしたが

何しろ朝から全力の日差し^^;

 

ちょっとしんどい…

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天守閣が遠く感じられました。

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ちなみにここまでは無料でした。

 

いざ

四層六階の天守閣へ 入城。400円なり。

 

屋根の軒先は

反りあがる「本木投げ」と呼ばれるものと

最上階の外側

望楼の役割を果たす「廻り縁」が見られます。

 

 

わりと

こういったところの見学時って

靴を脱いで袋に入れて持ち歩く感じなんですけど

高知城には靴箱がありました。

 

しかも入ってすぐに

冷たいおしぼりのサービスがあって

ここまでの不快が爽やかに!!

 

次はなにがあるの?お茶?

 

とてもありがたかったです。

 

まずは本丸御殿の懐徳館から。

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現存する12のお城で

本丸御殿が残るのは高知城のみという超レアもの。

 

柱の向こうに見える欄間は

土佐の荒波を表しているそう。

 

襖も創建当初は金箔貼りと

大変豪華なものだったとか。

 

それにしても直射日光で熱された廊下は熱く

エアコンも当然ながら無いので

真夏の城内見学は

ちょっと失敗感^^;

 

なので

説明書きもそこそこに

外観は4重でも内部は6階建ての

天守最上階を目指して

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5階まで来ると

遮るものがないのか風が気持ちよく。

 

火除けのおまじないである青銅製の鯱の背中には

龍のように鋭いとげがあってかっこいい。

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奥に見える長い建物は廊下門。

 

暑いから外の写真ばっか撮ってしまったけど

いよいよ最上階。

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「昼寝を禁ず」!?
この狭い空間でありえないだろっ、と

思わずつっこみたくなりました。

 

降りて天守を見上げると

「石落とし」や「忍び返し」なる鉄剣。

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狭間もあちこちに。

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江戸時代

土佐藩・山内家は24万石

初代藩主は山内一豊、妻は千代

そして

大政奉還の立役者となった15代・山内容堂らが

よく知られています。

 

お城の外で売っていたアイスクリン。

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2種類選べるというのでバニラと抹茶で。

 

県内いたるところで

パラソルをさして移動販売しているので

目に付くはず。

 

しゃりしゃりした食感で

バニラなんだけどバニラじゃない?

昔ながらって感じの味でした。