メリケンパークに
華やかさを添える海洋博物館。
帆船と波をイメージしたという
白いパイプの屋根が印象的な建物は
お洒落な街・神戸にふさわしく。
エントランスホールには
英国艦船ロドニーの模型がお出迎え。
神戸開港を祝うために集まった
英、米、仏の外国船18隻の1つとあります。
模型のむこうにカワサキワールドがあって
海洋博物館の入館料900円で入れます。
カワサキワールドとは
地球上のあらゆる乗り物の製作を手掛ける
川崎重工業グループの博物館です。
お出かけ先で出会うさまざまなものを
気になって調べたりすると
ちょいちょい登場する社名。
ちょっと知るともっと知りたくて
やって来ました。
…とはいうものの
2017年のことですが^^;
川崎重工業の初期のロゴといえば
川崎の「川」を図案化したリバーマーク!
こちらでは
創業からの歴史を通して
業績を紹介しつつ
実物なども展示しています。
創業者は川崎正蔵。
同じ鹿児島出身の松方正義らの援助で
川崎造船所を起業。
日清戦争で活気づき
1896明治29年に株式会社化することに。
隅田川沿いの官有地を借りた築地にはじまり
神戸にも造船所を造ったのですね。
3人の息子を亡くした川崎正蔵は
松方正義の三男・幸次郎を後継者とします。
松方幸次郎の
国際感覚や先見性を見込んでのことでした。
株式会社川崎造船所の
初代となった幸次郎社長は
まさになるべき人だったようで
事業を多方面へ展開し
それぞれに拡大していきます。
わが国初の潜水艇や
民間造船所初の大型軍艦
国産初となる蒸気機関車。
時代を見越しての航空機事業も手掛け
まだ記事にしてないけど
過去には戦闘機・飛燕も生産していました↓
※写真は岐阜県かかみがはら航空宇宙博物館にて
橋が好きなので
隅田川の橋のことを調べたら
ここでも社名と出会いましたっけ^^
当時の復興局から受注を受けた川崎造船所は
造船の技術だけにとどまらず
今に残る白髭橋や勝鬨橋などを製作。
名橋として知られる上記の橋や
浅草にあるアサヒの金のオブジェまでもが
川崎重工グループによるものでした。
かつては
トラックや自動車の生産販売もあったようです。
経営開発のいっぽうでは
海外にならって
初の8時間労働制を取り入れるなど
優良企業のさきがけにもなりました。
↑ウィルキンソンが布引炭酸と思ってたのですが
ヌノビキタンサンという商品名だったとは!
↑日本へ亡命した孫文とも交流。
年表によると1939昭和14年に
川崎重工業株式会社と社名を変更し
私たちは川崎重工と呼び親しんでいます。
戦後は
航空機事業の再建や
産業用ロボットの開発
マリンレジャーにも進出し
JET SKIは登録商標になっていますね^^
出たよ憧れのブルーインパルス♡
時速1100km…
モーターサイクル事業は1960昭和35年から。
※発売は1969年~
よく知らないのですが…
黄緑色のバイクってことでいいかな???
鉄博でも見た0系!
運転席にも入れます!!
日本国の高度成長を支えてきた企業の1つであり
世界的な企業にまで発展して
ほんとすごい!
大きくて重いものは←表現が雑
想像以上に川崎重工製でした。
歴史的な流ればかり書いてしまったけど
陸海空の乗り物の擬似操縦体験や
ゲームなどを通して学べるようになっていて
幅広い年齢層で楽しめそうです。
そして
カワサキワールドから場所は変わりますが
川崎重工が関わった国内の事業として
主なものをあと2つ。
5社共同で造られた明石海峡大橋は
主塔と橋桁を製作施行。
巨大なアンカレイジ^^
↓孫文の移情閣
そして
東京湾アクアラインの海底トンネルは
シールド掘進機を8基使って掘り進め
3基は川崎重工の協力によるもの。
東京側から
海底を抜けて海ほたるへ出て
木更津方面を臨む。
撮ってないけど巨大なカッターが展示されてますよね。
川崎重工業株式会社は2016平成28年
創立120周年を迎えています。
今はいろいろ期待できない世の中だけど
日本のあらゆる技術の優秀性が
真に活かされることを願うばかり^^
明石海峡大橋と東京湾アクアラインは
いつか記事にしようと思いつつ
捨て画像となりました笑