松本市の観光といえばやはりここでしょう。
国宝「松本城」。
松本城は400年余り前(1593-1594)の戦国時代に造られた
外観は五重、内部は6階になっている日本最古の天守閣で
「深志城ふかしじょう」の名を持つ名城です。
松江城や岡山城、広島城など
壁が黒い天守は他にもありますが
松本城の黒壁も
城主・石川数正、康長父子の
豊臣秀吉への忠誠の証で
秀吉の頃の大坂城の黒漆壁に合わせていたのです。
しかも
現在に至るまで黒漆が塗られているのは
松本城のみ!
毎年9月から10月
塗り替えられているのですが
この時期に塗り替えを行うのは
気温が20度から25度
湿度が60から65%という気象条件が整うため。
巨大な天守閣は
温度と湿度が調整できる乾燥室がありません。
夏の紫外線で傷んだ漆は
気象条件が揃う秋に
野外で塗り替えとなるのです。
松本城は
鎌倉時代の末
甲斐の豪族・小笠原氏が「深志ふかし城」を築いたのが前身で
秀吉の統一後、石川氏が8万石で入城し今の天守が築かれたとされます。
では
城内を攻めるでござるよ^^
1層目には武器がたくさん。
種子島から伝わった鉄砲は
和泉の堺や近江の国友で鉄砲鍛冶の集団をつくり…
戦における新兵器は
日本の天下統一を左右することになるのです。
戦いのために造られた3階までとは雰囲気が変わって
4階は居室風。
天井も高いし明るくて広々。
昔ながらのお城は階段が急で^^;
55度から61度の勾配かつ蹴上げが40㎝と
上り下りが大変なのです。
松本盆地の西には北アルプス。
最上階の天井には神様が。
幅の狭い急な階段を足元に注意しながら降りて
最後は月見櫓。
天下泰平の世に後付けされた櫓で
その優雅な名前からも世相が読み取れそうです。
もう一度外観を確認してみましょう、ほら。
左側の赤い欄干が付いているのが月見櫓です。
岡山城にも月見櫓はありますが
天守閣とつながっているのは松本城だけとのこと。
ところで
松本城界隈はちょっとした散策も楽しめるところです。
冷たくて気持ちの良い湧き水がそこここにありました。
湧き水をうたっている町、近年よく耳にしますよね。
どこも景観と調和していて綺麗だな、と思います。
城下の川沿いにあるのは
なわて通り商店街。
どのお店も興味深かったけどカエルが街のシンボルらしく
あちこちでかわいいカエルを見つけました。
以前川が汚れてしまってカエルの姿が無くなるも
地域の方々の努力で
昔のような川にかえったことから
お客さんも商店街にカエルということに掛けてあるそう。
石段を下りて川べりにも降りられます。
草のお手入れは しておいてほしかったかなー笑
街角には
レトロな感じの「時計博物館」など。
ほか
松本市内には明治時代の「旧開智学校」や
モダンな外観の「日本浮世絵博物館」
郊外にある「松本民芸館」など見どころも多く
もっとゆっくり歩きたかったのですが正午も過ぎてしまい
ここまできたら信州蕎麦を食べるのがお約束なのでしょうが
蕎麦アレルギーのため
前夜、叶わなかった馬刺しを食べることに。
↑時計回りに
ステーキ、刺し身、たたきになります。
馬刺しを食べたくないという同伴者は
安曇野の清らかな水で育った…と思うサーモン丼とやらを。
異なるメニューのあるお店
探すのに苦労しましたよ┐(´д`)┌ヤレヤレ
感想?
サーモン丼はおいしいと言っておりました、サーモン丼は。
馬刺し解凍のしかたが悪かったんかなあ?
なんか好きなだけに求めてた味と違うわ。
ステーキもたたきも全部部位は一緒で味付けが違うだけやし。
店間違えたわーーー。
あ、聞こえちゃった?
※以下追記です。
2019年3月末
それまで共に日本最古とされていた福井県坂井市の「丸岡城」は
江戸時代築城のものだということが判明しました。