大山祇神社おおやまづみじんじゃの博物館を出たところで
ちょうどお昼となりました。
大三島に入るときに渡ってきた多々羅大橋がよく見えます。
多々羅大橋の向こうは広島県の生口島です。
ここに橋を架けるには
両岸の山が多々羅海峡に迫っているため
吊り橋にしてしまうと
アンカレイジを設置するのに山を削らなければならず
諸問題が起こるため
費用も安くて済む斜張橋となりました。
国内最長の斜張橋1,480mである多々羅大橋は
2本の支柱を生口島寄りに設計せねばならず左右がアンバランスですがね…
そして
逆Y字型の支柱の下で手をたたけば「鳴き龍」が聞こえるところです♪
もっともこれは歩行者のみが止まって体験できるものなので
サイクリストさんたちが知るところ。そして感想を聞かせてほしい
さて
道の駅「多々羅しまなみ公園」のレストランにお邪魔しました。
幻の高級魚・マハタ!!!
市場に流通しない地産地消の魚ですと!?
これはもう…頼むしかないよね♬と
マハタにぎり御前で♡
おいしいーーーーーーーヾ(≧▽≦)ノ
くせもなく程よく脂も乗ってぷりぷり?てかもちっと感も?ちょっと熟成してあったんかな?
大事なことなので2回言いますね?
おいしいです!!
大三島からの予定は
塩で知られる伯方島を経由して大島南端にある「亀老山展望台」へ行くこと。
向かいは四国という標高308mの展望台からは
「来島海峡大橋」の絶景ポイントなのです。
「亀老山展望台公園」という無料で駐車できる公園があります。
金色の観音様を背負った大きな亀が山の名の由来とか。
亀の置物を右に見て階段と坂道を5分ほど…
ずいぶん凝った造りの展望台だなー?壁が高いけど?と
あとから調べたら隈研吾氏の設計による展望台でした。
↑階段に囲まれたように見える大きな壁の下から上がってきたところです。
景観を損ねないように外からは見えず展望台は埋め込まれていたのでした。
そして展望台からの絶景は…
空がかすんでいたので期待は薄かったのですが
やはり、というところです。
橋の向こうが愛媛の今治あたりでしょうか。
夕日の頃が絶景のようで綺麗な写真を見て
ここを計画してきたんですよね。
来島海峡間に架かる橋は
大島側から第1、第2、第3と続き3つ併せて「来島海峡大橋」といって
全長60kmある「しまなみ海道」に点在する10本の橋では
約4kmを占める大規模なものとなります。
関西と九州の中間に位置し
大型タンカーやコンテナ船、客船に自衛艦や潜水艦など
様々な船が行き交う国際航路では早くから架橋の声があり
着工から10年越しの悲願の末1999平成11年に完成
これによって3つある本四連絡ルートがすべて開通したことになります。
亀老山展望台のある大島側から
武志島むしじまと馬島に置かれた2つの共有アンカレイジで
3本の橋が一直線となる世界初の三連吊り橋で
6本の塔の頂はバランスを考慮して緩やかな曲線を描き
瀬戸内海の景観への配慮と
耐震性はもちろん海中基礎の設計など
厳しい自然環境に耐えうる最先端の技術が駆使されているのです。
車で走り抜ける5分の間に
こんなにいろんなことが詰まってるなんて!!深い!!
来島海峡は
狭く地形も複雑なのが要因で
潮の流れは5m/秒10ノットに達し渦も見られるほど
で昔から
「1に来島、2に鳴門、3と下がって馬関関門瀬戸」
とうたわれてきました。
ゆえに
一帯では海を知り尽くした者が
それぞれの島の名前から
「因島いんのしま水軍」「能島のしま水軍」「来島くるしま水軍」として
時に水先案内人となり通行税を徴収し
時に海賊となって恐れられ報酬次第で戦国大名に加勢していたと。
秀吉の天下統一後は
その勢力も衰え果ててしまいましたが
来島や武志島など周辺の島々には
水軍の城跡や砦跡などが見られるのです。
村上水軍ゆかりの史跡をめぐったり
来島海峡の急流を体感するツアーもありました。
急流観潮船|愛媛のスポット・体験|愛媛県の公式観光サイト【いよ観ネット】
乗ってみたいなぁ♡
なお
世界的にも有名な「来島海峡大橋」の景観を楽しむには
「亀老山展望台」ほか「糸山公園」もあります。
来島海峡大橋のことがよくわかる無料の「来島海峡展望館 」も併設です。