賢島かしこじま港から出港する
「エスペランサ」に乗船しました。
波静かな英虞あご湾で
リアス式の半島や島々の間を進め
途中で真珠モデル工場に立ち寄って
真珠の核入れ作業などの見学ができる
約50分のクルーズです。
乗船チケットの販売は現地で↓
近鉄賢島駅改札を左(南)へ出れば
徒歩2分で
真珠屋さんの集まる通りにある
「きっぷうりば」となります。
乗用車の場合は
数に限りがあるものの無料駐車場もあります↓
ご夫妻の計らいで
船内2階前方の特別室が
利用できました^^
いやらしいですが
おいくら万円なのか調べたところ
乗船料1名1600円に
貸し切り料金8000円(定員20名)が上乗せ!!
希望日の前日までに電話申し込みが必要とのこと。
特別室の利用は
空きがあれば当日でも
船内2階の喫茶で販売(1名400円)しています。
50分の乗船ですが
Wi-Fiもお手洗いも完備!!
さて
乗船して15分くらいでしょうか
真珠王として名高い御木本幸吉が
1905明治38年
真円真珠の養殖に成功したという「多徳島たとくしま」が
見えてきました。
今は無人ですが
昭和後半にはキャンプやカヌーが体験でき
賑わっていたとか。(運営が滋賀県高島市へ移転しています)
1893明治26年から
御木本幸吉とその家族
従業員たちが移住していたところ。
1905年に成功するまで
その信念と苦労は如何ばかりかと…
養殖法を確立してからは
真珠の取引のため多徳郵便局を設け
御木本は初代局長をも務めていました。
米国の飛行家が近くに来ると聞いた際は
住民に飛行機を見てもらおうと
島内にわずか4日の突貫で滑走路を建設。
初めて飛行機を見た人々は
大いに喜んだそう。
1919大正8年には
真珠養殖の拠点を
対岸の大崎半島(志摩市浜島町)へ移しています↓
現在も
日本にいくつかある養殖場のひとつで
「ミキモト多徳養殖場」として機能しますが
やはり伊勢志摩は
養殖真珠の故郷というべき場所ですね^^
1953昭和28年
御木本は多徳島にあった自身の施設を
すべて水産庁に寄贈。
国立真珠養殖研究所(現・増養殖研究所)が置かれ
改組、撤収されるまで
多徳島で研究活動が行われていたとのことで
日本の水産業に大きく貢献しています。
大崎半島の丘の中腹には
真寿閣(手前)と朝熊閣(奥)があります。
真寿閣は
多徳島にあった御木本の住まい
朝熊閣は
1913大正2年に伊勢市の朝熊山あさまやまに
別荘として建てられたものを
戦後それぞれ移築した木造の平屋。
御木本が
毎日、国際情勢などの情報を得ていたラジオや
「わしは毎日地球を3回まわっている」と
眺めた地球儀などそのままに
多徳郵便局も残されているとか。いずれも非公開
2023年はミキモト真珠発明130周年
その記念企画展として
遺愛品の地球儀が展示されましたので
以下3枚の画像を追加しておきます。
後半のクルーズでは
真珠の加工工場に下船。
船でしか行けない場所なのだろうと思いきや
まさかの賢島内にあります!!
つまり
乗船せずとも宿泊先から
陸路で訪問できる場所でした!
しかし
船に乗ることに楽しみがあるので
問題なしですよね?
核入れの作業を実際に見ることができたり
販売も行っていました。
10分くらいで自然と見終わるので
そのまま乗船です。
芦ノ湖の海賊船のような船体ですね^^
250人乗り
3本マストの帆掛け船タイプで
スペインのカラック船という
大航海時代の船がモチーフ
「エスペランサ」とは
スペイン語で「希望」を意味するそう。
日の丸たなびく3階展望デッキです。
工場の背後には「しまかん」見えてますね♡
船からはほか
「志摩地中海村↓」や「ネムリゾート」といった
志摩半島の観光施設なども遠望。
程よい乗船時間で
飽きることなく楽しめました。
★おまけ「志摩スペイン村」
ガウディを思わせるような広場。
門の向こうは「サンタクルス通り」
不揃いだけどお洒落な石畳の両側に
青い扉のおうちたち。
鉢植えも青。
歩くのが楽しくなる♪
教会みつけた!
しかもよく出来てる!
屋内コースター「アイアンブル」
乗ってみました!
急流すべりの「スプラッシュモンセラー」も!!
周りの人たち
耳が痛かったと思う…^^;