一度訪ねてみたいと思ってた城崎温泉
書いたら長くなったし
画質が悪くて見づらいですが2011年6月の旅です。
江戸時代の「温泉番付」によれば
西の大関は「有馬温泉」
関脇は「城崎温泉」でした。
山陰屈指の湯の町は
大谿川おおたにがわに沿って細長く続き
柳並木と所々に架かる石橋とが
和風の温泉旅館と相まって
しっとりと落ち着いた温泉情緒を漂わせています。
奈良時代の720養老4年
道智どうち上人が人々を難病から救うため諸国をめぐり
城崎では千日間の行を修めました。
その功徳で
お湯が沸きだしたと伝わるのが城崎温泉で
2020令和2年には
開湯1300年を迎えています。
道智上人はさらに
城崎温泉の守護寺として
但馬の名刹といわれる「温泉寺」を開創。
「城崎温泉ロープウェイ」が運転終了だったため
山麓駅から少し歩いてみることに。
運慶と湛慶の作という
仁王像が残る山門をくぐり…
薬師堂も古めかしく。
さらに階段を登ると本堂ですが
やっぱりロープウェイは必要ってことで
蒸し暑さに挫折^^;
温泉寺本堂のご本尊は
奈良の長谷寺の観音様と
同じに作り上げたものらしく
33年に一度
3年間御開帳される秘仏です。
2018平成30年から2021年10月まで
御開帳中とのこと。※拝観料300円
麓にある「城崎温泉薬師源泉(元湯)」
一帯は「薬師温泉ポケットパーク」として
足湯が楽しめたりベンチで休めたり
甘い物や温泉卵作りにも挑戦できるのです^^
この日は花しょうぶが見ごろでした。
文字通り城崎温泉の源泉が見られるところで
温泉寺と共に必ず寄りたいところ。
…というか
温泉街から温泉寺に行く際
必ず通る広場です^^
また
城崎温泉は
7か所ある「外湯(共同浴場)」を中心に
発展してきました。
今ではどの旅館も内湯を持っているため
外湯の役割は
温泉寺から授かる湯杓を使って
古式正しい入浴作法があるのですが全無視^^;
しっかり入浴するというよりも
それぞれ趣向の異なる浴場をめぐり
雰囲気を楽しむことに意義があるようです。
そして7つの外湯では
その日最初の入浴客に
男女それぞれ「一番札」という木札が
記念として渡されていたのですが
オークションで転売されたり
観光客同士で争いがおこるため
2021年4月に廃止されたというのは
記憶に新しいところ。
城崎温泉だけの貴重なものだっただけに
手に入れられなかった私は
悲しい思いをしています泣
外湯は各7∼800円の入浴料が
日帰り客向けの1日入浴券なら1300円。
城崎温泉の宿泊客なら
旅館から外湯めぐりのICカードが提供され
すべて無料で入浴できるのです!!
そんな立派なものが無かったこの日この時代
渡されたのはチケットでした。そう!紙製!
浴衣と下駄が城崎温泉での正装だそうで
飲食店やお土産屋さんで賑わう柳並木をそぞろ歩いて
片っ端から湯めぐりを…
と思ったものの
定休日や時間外の外湯もあるので
1泊くらいでは
7つすべてをめぐるのは難しいかも。
以下
【外湯の感想】などテキトーに^^
◆鴻の湯(700円)
THE☆露天風呂って感じ(どんな?)で初っ端から満足。
期待が高まる♡
◆まんだら湯(700円)
奥まったところにあり
個人的に古さを感じたのでパス!
◆御所の湯(700円)
宇治の平等院のような雅な外観。
本当に綺麗に管理されていて
無料なのが申し訳ないくらい^^;
◆一の湯(700円)
温泉街の中央にあり壁の色と破風が目を引く。
お風呂の岩がすごい!!←語彙力
「一の湯」の向かいにある飲める温泉。ksmz…^^;
◆柳湯(700円)
7湯の中では1番小さい。
湯舟が深くて座れなかった記憶。
◆地蔵湯(700円)
ブロックのような外観は7湯では異質。
灯籠の後ろ、入口左に地蔵尊が祀られている。
ここも入って無い。
石橋を渡り東屋を抜けて入る凝った造り。
サウナや滝もある最新かつ豪華な湯。
駅すぐで利用者多し?
以下きのさき温泉観光協会公式サイトより引用
7つの湯すべてに入れば
良縁に恵まれ、夫婦円満、不老不死 不老長寿じゃないの?
ついでに試験合格、商売繁盛・・と人生言うことなし?!
7つの外湯に共通する効能・泉質・温度は次のとおりです。
効能
神経痛・筋肉痛・うちみ・慢性・消化器病・痔病・疲労回復 ほか
泉質
ナトリウム・カルシウム‐塩化物・高温泉
温度
42℃
ということで
どこも安心して利用できる清潔さと
それぞれ趣のある浴場は楽しく
旅情に浸れるものでした。
さらに
入浴を終えて外へ出る際には
係のかたが
どこの旅館の浴衣なのかを見て
スッとその旅館の下駄を出してくださるのです。
最初は偶然かな?と思ったものの
行った先々の係のかたが
膨大な数の異なる宿泊施設の下駄から
瞬時に間違いなく出してくるので
ありがとうございます!
と言わずにいられませんでした^^
今はどうなってるのかな?
また
城崎温泉は文学の町としても知られています。
平安時代から歌人が訪れ
吉田兼好も歌を詠み
野口雨情は「城崎温泉節」を残しました。
「城崎にて」で知られる志賀直哉は
山手線にぶつかり湯治に来たというし
島崎藤村は1927昭和2年に訪問。
この地で文豪たちが様々な足跡を残し
全23か所の文学碑となって
温泉街いっぱいに点在します。
そして
城崎温泉の名物料理は
松葉ガニ(ズワイガニの雄)と但馬牛!!
名物尽くしのお料理が頂ける旅館が
城崎温泉にはたくさんあるようです。
訪問時はカニの漁期ではなかったけど
冬は新鮮なカニを目当てに
訪れる人が多いのでしょうね。
外湯と文学とグルメ…
城崎温泉の人気の理由が分かる気がします。